ティースくん
まかせて!ボクがいるよ!

ティースくん

歯みがきを、こわいものから、
たのしいものへ。

歯科医院の待合室で、子どもが遊ぶ
1プレイ60秒のゲームです。
青いハブラシで虫歯菌をタップして、スコアとランクが出ます。

01

だれが、なにに困っているのか3人の、それぞれの夜と朝の話です。

子ども(6歳)

「歯みがき」の一言で、家の空気が変わる。

夜8時。逃げる、泣く、口を閉じる。去年、歯を削られたときのあの音を、まだ覚えている。だから「歯医者」と聞くだけで足がすくむ。

学校でもらった「歯医者へ行きましょう」の紙は、こわいから親に渡さなかった。

保護者

仕上げみがきは、毎晩10分の格闘。

終わるころには、親も子もぐったりしている。「もう今日はいいか」が積み重なる。

学校からの受診のおすすめは、冷蔵庫に貼ったまま2か月。仕事を半日休んで、泣く子を連れて行く。想像するだけで足が重い。

歯科医院

泣く子を押さえて、途中で中断する。

小さな子の治療は、大人の何倍も手がかかる。なだめて、押さえて、それでも終わらない。

「3か月後にまた来てね」と伝える。次に会うのは2年後、虫歯が増えた状態で。はがきは出している。でも、届いていない。

「子供が歯科治療を怖がるので連れて行けません」

学校の保健室から寄せられた報告(鹿児島県・公立中学校)
全国保険医団体連合会「2025年学校健診後治療調査」より

02

これは、その家だけの話ではない2つのグラフが、逆を向いています。

この25年で、子どもの虫歯そのものは激減しました。6〜8歳で虫歯(乳歯)を経験した子の割合は、80.6%から23.6%へ。フッ素も、歯みがきの習慣も、確実に広がっています。

ところが同じ時期に、学校の歯科健診で「歯医者へ行きなさい」と言われて、行かなかった子の割合は増え続けています。

虫歯は減っているのに、行かない子は増えている

0 50 100% 80.6% 23.6% 57.0% 66.8% 1999 2011 2018 2025 6〜8歳で虫歯(乳歯)を経験した子 健診で「要受診」→ 行かなかった子

青=厚生労働省「歯科疾患実態調査」(1999・2005・2011・2016・2022・2024年)/赤=全国保険医団体連合会「学校健診後治療調査」(2018・2020・2025年)。2つは別々の調査で、対象も方法も異なります。同じ土俵の比較ではなく、向きが逆であることを示した図です。

66.8%
健診で「歯医者へ行って」と言われた子のうち
行っていない子の割合(2025年)

2018年 57.0% → 2020年 62.3% → 2025年 66.8%。3人に2人です。しかも高校生では85.0%まで上がります。年齢が上がるほど、足が遠のいていきます。

なぜ、行かないのか

調査では、養護教諭(保健室の先生)が理由を答えています。1位は、お金ではありませんでした。

未受診の要因(複数回答・回答校の割合)

健康への理解不足 60.5%
共働き 39.4%
ひとり親家庭 33.3%
無関心 33.2%
保護者の心身が不安定 20.6%
経済的困難 20.1%

全国保険医団体連合会「2025年学校健診後治療調査」より。「経済的困難」は6番目です。

子どもの医療費は、多くの自治体で無料になりました。調査報告も、受診そのものの経済的負担は減っているのに状況が改善していない、と書いています。

つまり、お金を配るだけでは解けない。残っているのは、気持ちと習慣の問題です。こわい。面倒くさい。そこまでのことだと思っていない。

そして、全体が良くなるほど、取り残された子は目立たなくなります。虫歯が10本以上あるような「口腔崩壊」の子がいる学校は、22.9%(前回29.8%)。減ってはいるけれど、いなくなってはいません。

03

ティースくんがすること機能の話ではなく、ある1日の変化の話です。

14:50 ─ 待合室

名前を呼ばれるのを待っている。手のひらに汗。となりで親がスマホを見ている。

14:52 ─ 画面をわたされる

画面に白い歯のヒーローがいる。「まかせて!ボクがいるよ!」。青いハブラシで、虫歯菌をタップしていく。倒すたびに音が鳴る。制限時間は60秒。

14:53 ─ 結果発表

スコアが出る。ランクはA。「あー、おしい。次はSとる」。もう1回、と言う。

14:55 ─ 名前を呼ばれる

さっきまでの汗が、なくなっている。ちょっと得意な顔で診療室に入っていく。

15:20 ─ 帰りぎわ

「次いつ来る?」に、子どものほうが先に答える。

変えているのは、たった1つです。
歯医者に来て最初に手が触れるものを、
恐怖ではなく、遊びにすること。

家でも、少しだけ変わる

「ティースくんみたいにやっつけよう」。この一言が、毎晩のけんかを1回分だけ減らします。ハブラシが、押さえつけられる道具から、自分の武器に変わるからです。

歯みがきを増やすのではなく、歯みがきの意味を入れ替える。それだけをやります。

ゲームは1プレイ60秒。スコアとランク(S/A/B/C)が出ます。診療の待ち時間に収まる長さで、途中で呼ばれても中断できる設計にしています。
04

どうやって続いていくのか誰かが我慢する仕組みは、続きません。

三方よしの関係

子ども 歯医者がこわくなくなる 歯みがきが自分の役目になる 保護者 夜のけんかが減る 連れて行くハードルが 下がる 歯科医院 泣かせずに診られる 次の予約につながる 医院が利用料を払う → 改善が続く → ゲームが良くなる

3者のうち誰か1人でも損をすると、この輪は止まります。

歯科医院にとっては「小児の再来院が増えるかどうか」の実験です。逆に言えば、それ以上のことは約束できません。金額は、困りごとを確かめ終えてから決めます(→ 07)。
05

その先にあるもの大げさなことは、言いません。

100〜300の医院で使われたとして、1年間に「歯医者、思ったよりよかった」と思って帰る子どもが、数万人。

そのうち何人かが、次の予約を守る。そのうち何人かが、大人になっても歯医者に通い続ける。できるのは、たぶんそれくらいです。

61.5%
80歳で自分の歯が20本以上ある人の割合
(2024年・前回2022年は51.6%)

厚生労働省「令和6年歯科疾患実態調査」。日本の大人の口の中は、確実に良くなってきています。

この流れは、フッ素や定期検診が広がった結果です。すでに動いている大きな流れがある。ティースくんがやろうとしているのは、その流れにいま乗り遅れている子を、1人でも多く乗せることだけです。

新しい潮流をつくる話ではありません。うまくいっている仕組みの、入口の一段目を低くする話です。

06

正直なところ弱いところから先に書きます。

1まだ、1軒の歯科医院とも話せていません

反応のデータはゼロです。これが今いちばん弱いところです。

2公開しているゲームが、何人に遊ばれたのかも分かっていません

アクセスの計測を入れないまま公開してしまいました。あとから遡って数えることはできません。すぐに入れます。

3子ども向けの歯みがきゲームは、大きな会社がすでに無料で出しています

ポケモンもライオンも出しています。家庭でみがく習慣をつけるためのもので、この企画(医院に来た子の体験と、次の予約を結ぶこと)とは目的が違います。それでも「子ども・歯・ゲーム」という棚に大手が先にいるのは事実です。

4比べるべき数字が、そもそも世の中にありません

子どもが定期検診にまた来てくれている割合について、全国をまとめた公表統計は見つけられませんでした。だから「今より良くなる」と言うための土台が、まだありません。

5自分たちの評価でも、良い方ではありません

企画を判断するための物差しを、こちらで持っています。この企画は、いま手元にある他の企画よりでした。事業として続けられるかを見る条件が4つあり、通っているのは1つだけです。

ただし、通っていない理由は2種類あります。「これから確かめれば埋まるもの」と、「確かめても変わらない構造のもの」です。前者はこれから始める12週間で埋まります。後者(大手が同じ棚にいること)は埋まりません。それを分かったうえで進めるかどうかを、いま決めようとしています。

07

お金は、どこから入るか線引きだけを、先に決めています。

お金を払うのは、歯科医院です。

子どもからも、保護者からも、1円も受け取りません。

子どもの情報も受け取りません。

ゲームの記録は、遊んだその端末の中だけに残ります。名前や次回の予約日を書き込むのは医院の中の作業で、こちらには届きません。診療にかかわる情報を預からないのは、最初から決めている線引きです。

歯ブラシは、医院がいつも使っているものを使います。

こちらで仕入れて配ることはしません。ものを抱え込まないやり方にしています。

金額は、まだ決めません。

いくらで売るかは、「本当に困っている人がいるか」を確かめ終えてから決めます。順番を逆にすると、確かめる前に数字だけが独り歩きします。

お金と情報の流れ

ティースくん提供側 ゲームと掲示物をつくる 歯科医院 子ども・保護者 ゲーム・掲示物 月ぎめの利用料 体験・歯ブラシ(全員) ここはつながない ─ 子どもの情報も金銭も受け取らない
08

「がんばったら、ごほうび」を、どう作るか友人がくれた発想を、そのまま生かすために。

はじまりは、ひとつの言葉でした。

「歯医者にきた子供にやってもらって、Aランクだったら歯ブラシプレゼントとかしてみるのはどう?」

いい案だと思いました。ただ、そのままだと困ることが2つ。ひとつは、うまい子だけがもらえると、手先が不器用な子ほど手ぶらで帰ること。歯みがきが苦手な子ほどごほうびが遠くなり、いちばん来てほしい子が、いちばん報われません。もうひとつは、成績で品物を配り分けると、景品のルールにひっかかるおそれがあること。

配るものを平らにして、伸びる軸を別に立てる

そのままだと 上手な子だけが ごほうびをもらう こうする 称号は来院回数で上がる 1回 3回 5回 歯ブラシは 遊んだ子ぜんいんに

そこで、こう変えました。

歯ブラシは、遊んだ子ぜんいんに。

「賞品」ではなく、みがき方をおぼえるための道具として渡します。

ランクは、品物ではなく称号で返す。

名前入りのカード、院内の掲示、続けた回数の記録。持ち物ではなく、認められた記憶を返します。

そして、ランクの基準そのものを変えました。

うまさでは決めません。決めるのは下の3つ。いちばん大きいのが3つめで、称号は上手な子ではなく通い続けた子が上がります。

ランクの基準

うまさ では決めません やりきったか 前回の自分を こえたか また来たか いちばん大きい 医院がうれしいこと = また来てもらうこと
これで3つが同時にそろいます。
・苦手な子が置いていかれない
・成績で品物を分けないので、景品のルールの問題が消える
歯科医院が求めていること(また来てもらうこと)と、子どもがうれしいことが、同じものになる

友人がくれた「がんばったらごほうび」という発想は、そのまま生きています。変えたのは、何をがんばりと呼ぶかだけです。

外には、宣伝できません

ここは、この企画のいちばん窮屈なところです。院外に向けて「歯ブラシプレゼント実施中」と知らせることは、原則できません。友人がくれた元のアイデアは、まさにここに当たります。

医療広告ガイドラインが規制しているのは「広告」です。院内での実施・院内での掲示は、誘引性を欠くため原則として広告に該当しません。一方、院外に向けて「歯ブラシのプレゼントをやっています」と出すことは、医療の内容と直接関係のない事項で患者を誘引する表示にあたり、原則認められていません(事例解説書に掲載取り下げの例があります)。

窮屈さの、裏側

だから、この企画は最初から院内のみ・外部告知なしで組み立ててあります。これは我慢ではなく、行政上のリスクを負わずに導入できる形を選んだ結果です。医院にとっては、余計なリスクを負わずに置ける、ということでもあります。

09

歯医者さんとの接点は、まだ一つもないここから作りにいきます。

正直に書きます。歯科の人脈は、まったくありません。知り合いの歯医者さんも、業界のつてもゼロです。だから、これから作りにいきます。調べたところ、道は6つありました。

出会い方の地図

自分 ① かかりつけ ② 予防歯科の名簿 ③ 歯科衛生士 ④ 展示会・勉強会 ⑤ 既存の事業者 ⑥ 専門メディア 近いところから、順に手をつける

1 かかりつけの歯医者さん

自分と家族が通っている医院。紹介のいらない唯一の入口で、ここが1軒目です。

2 予防に力を入れている医院の名簿

「予防歯科」を掲げる医院の団体が、会員の一覧を公開しています。定期検診に本気の医院が名指しで並ぶ。ここを主軸にします。

3 歯科衛生士さん

子どもに歯みがきを教えているのはこの人たち。売り込まず「嫌がる子に、どうしていますか」と聞くところから。

4 展示会と勉強会

歯科の展示会は数千人規模で、そのほとんどが土日開催。平日は本業があるので、対面で会える貴重な場です。

5・6 既存の事業者と、専門メディア

どちらも大きな入口ですが、いまは使いません。前者は組める相手であると同時に、同じことを自分でやれる立場でもあるから。後者は「一度に多くへ知らせる」場だからです。

12週間の進め方

12週の帯

準備 1軒目 名簿から連絡 無料おためし 1週 4週 8週 12週 平日の日中を使う唯一の日 12週目に判定
最初の2週は下ごしらえ(キャラクターの許可と、法律の確認)。これが終わるまで医院には近づきません。そして平日の日中を使うのは、12週間でたった1回。かかりつけの歯医者さんに会いに行く日だけです。あとは夜と土日で回します。

2026-09-01 追記

この6つに、7つめの道が加わりました。SNSで発信している歯科の先生に見てもらう道です。この道は、ティースくん自身にとっても意味があるので、章をあらためて書きます(→ 13章)。

10

これは「売る計画」ではなく、
「確かめる計画」ですいまどこに立っているか。

新しい事業は、6つの段を下から順に上がります。いま立っているのは、下から3段目の入口です。

6つの段と、現在地

⓪ 思いつく ① 作れるか確かめる ② 本当に困っている人がいるか確かめる いまここ この線から先の話は、まだしません ③ 売り方を考える ④ 売れるか確かめる ⑤ 事業にする

確かめたいこと

進む印と、やめる印

進む印 25軒に連絡する 10軒と話せる 6軒が数字で言える 3軒がためす 2軒が続けたい やめる印 ・無料でも試されない ・医院が自分の数字を 持っていない ・使った時間が 一定を超えた

「数字で言える」は、割合の高い低いを問いません。自分の医院の数字を見ているかどうかだけを見ます。

無料でも試してもらえなければ、そこでやめます。ただで試されないものが、お金を取って売れることはありません。

そしてこの段階では、まだ値段の話をしません。いくらなら払うかを今聞いても、返ってくるのは根拠のない数字だけだからです。それは次の段の仕事です。

2026-09-01 追記 ─ この判定を見直しています(未確定)

「6軒が数字で言える」を、そのままにすると困ることが分かりました。この判定は困りごとの深さではなく、記録の付け方の上手さを選んでしまいます。紙の台帳で本当に困っている医院ほど不合格になり、集計が得意な医院ほど「困っている証拠」に見えてしまう。逆です。

そこで、次のどちらかで合格にする案を考えています。
(i)自院の小児のリコール率を数字で答える、または後日調べて返す
(ii)数字は無いが「最後にいつ来たか分からない子が何人いるか」といった具体の困りごとを、自分の言葉で語れる

合格ラインの6/10は変えません。医院に連絡を始める前に決めて、そこから動かしません(始めてから変えると、後付けになるからです)。この見直しは、まだ確定していません。

11

タブレットは、
どこから持ってくるかいちばん現実的な、詰まりどころです。

待合室で、子どもに画面をわたす。その画面が、どこから来るのかを決めていませんでした。ここは、決め方しだいでこの企画の骨格が変わるところです。道は3つあります。

案A ─ 医院にある端末を使う

お金はかかりません。ただし、診療で使っている端末には患者さんの情報が入っていて、子どもにそのまま渡せません。受付の予約用の端末も、業務中はふさがっています。待合室で複数の子が触るので、拭き取りができる状態にしておく必要もあります。そして「では新しく1台買ってください」と言った瞬間、それはもう無料のお試しではなくなります

案B ─ こちらが貸す

いちばん確実です。画面を1つの用途に固定してしまえば、患者さんの情報の問題も起きません。ただしこれは、ものを持つということです。この企画のいちばん強いところ(何も仕入れない・初期費用がかからない)が、ここで崩れます。やめるときには、回収と処分も要ります。

案C ─ 保護者のスマホで、QRコードから遊ぶ

端末はゼロです。ゲームは1ファイル98KBで、写真1枚ぶんくらいの通信量しかありません。医院にWi-Fiが無くても動きます。アプリの導入も要りません。ただし、待合室で親が自分のスマホを子に渡すかどうかは、まだ分かりません。仕事の連絡が入る端末だからです。

3案の比較と、決めたこと

案A 医院の端末 案B こちらが貸す 案C 親のスマホ 初期費用 ほぼ0円 8万円 ほぼ0円 ものを持つか 持たない 持つ(在庫) 持たない 検証への ひびき方 患者情報で 渡せない恐れ 強みが 崩れる 親が渡すかは 未検証 12週間は、案C を既定にします 医院に使える端末があれば案A。案Bは次の段の選択肢として持つだけ

そう決めた理由

10章で確かめたいのは「本当に困っているか」「この解き方が選ばれるか」であって、端末を用意できるかどうかではありません。端末が理由で断られると、商品が理由ではない不合格が混ざり、12週間の結果が読めなくなります。ここは、断り文面を先に用意したのと同じ考え方です。

案Cには、思わぬ良さもあります。親のスマホで遊べるなら、帰り道の車の中でも、家でも遊べます。「家でも、少しだけ変わる」(3章)と、そのままつながります。

正直なところ

案Cが現場で通らなかったときの受け皿が、案Bです。だから、案Bにいくらかかるのかを先に出しておきます(→ 次の章)。

面談に、質問を1つだけ足します。「待合室で、保護者の方のスマホを使う形はできそうですか」。このとき、金額の話はしません(この段では価格を聞かない、と決めているためです)。

12

お金の見通し(ざっくり・仮)数値はすべて仮です。金額を決めるための章ではありません。

先に、お断りします

この章の数字は、全部こちらで仮に置いたものです。月額をいくらにするかは、困りごとを確かめ終えてから決めます(7章)。ここでやっているのは「もし◯円だったら、いつ元が取れるのか」の当たりをつけることだけです。

置いた仮定

仮定したもの置いた値根拠
月額の利用料3,000/5,000/
8,000円
仮置き。提示価格ではない。回収期間の感度を見るための3水準
端末1台の費用(案B)約20,000円中古の10インチ級15,000+ケースとスタンド3,000+充電器2,000。実売は未確認の概算
貸す台数(案B)4台試用3軒+予備1台
こちらの月々の費用0円配信は無料枠に収まる(1ファイル・外部通信ゼロ)。歯ブラシは医院のもの。在庫なし
無料お試しの期間3か月12週間の検証期間に合わせた
時間の単価1時間5,000円年収1,000万円 ÷ 年2,000時間(250日×8時間)。この企画に関わる人は、全員この同じ単価で数える
企画を進める側の時間12週で60時間
=30万円ぶん
週5時間の想定。現金支出ではない
キャラクターをつくった側の時間ほとんど
発生しない見込み
(0〜数時間)
相談・確認・絵の調整にかかる分。進め方の想定として、ここに大きな時間はかけてもらわない。同じ1時間5,000円で数えるが、上の60時間とは合算せず別に置く

「時間を数える」ことの意味

これまでは企画を進める側の時間しか数えていませんでした。いまはこの企画に関わる人の時間を、同じ1時間5,000円で数えることにしています。キャラクターをつくった側の時間も、そこに入ります。

これはお金を請求する・される、という話ではありません。「タダで進んでいるように見えるが、実際は誰かの時間が入っている」ことを、企画の側が見落とさないための数え方です。

ただしキャラクターをつくった側の時間は、ほとんど使わない進め方を想定しています。手を動かすのは企画を進める側で、お願いするのは許諾の判断と、ときどきの確認だけです。だから合算せず、別に置いています。

お金のかからなさが、いちばんの取り柄です

つくるものは既にできていて(ゲームは公開済み)、配信は無料の枠に収まっていて、歯ブラシは医院のものを使うので何も仕入れません。案Aと案Cなら、現金の初期費用はほぼ0円です(院内に貼る紙とカードの試作で数千円)。現金が要るのは案Bだけで、2万円 × 4台 = 8万円です。

参考: 案Bを採った場合、端末代2万円が戻るまでの月数は1軒あたり 月3,000円→6.7か月/月5,000円→4.0か月/月8,000円→2.5か月。ただし、いま効いてくるのはこちらの現金8万円ではなく、下の時間30万円のほうです。

いちばん大きい費用は、お金ではなく時間です

12週間で使う時間を週5時間とすると60時間。1時間5,000円で数えれば30万円ぶんです。現金は出ていきませんが、戻ってもきません。しかも案Bの現金8万円の4倍近くあります。

金額の大小では、端末の3案の優劣は決まりません。だから11章の判断根拠は、金額ではなく検証の純度でした。

時間の30万円が戻るまでの月数(月5,000円・収入が始まってからの月数)

2軒 30か月 5軒 12か月 10軒 6か月 軒数が多いほど濃い色 / 数値はすべて仮

補足: もし月15,000円なら、2軒で10か月/5軒で4か月/10軒で2か月。価格の置き方で景色が変わることも分かります。ただし価格は、この段では決めません。

12か月の累積収支(3軒・月5,000円・最初の3か月は無料お試し・端末は持たない案A/C)

15万 0 -15万 -30万 4か月目から黒字 12か月でも戻らない 0 3 6 9 12 (か月) 現金だけで見る 時間も費用に入れる

読み方: 現金だけなら4か月目から黒字。時間まで入れると、3軒では12か月たっても戻りません(戻るのは通算23か月目=お試し3か月+20か月)。この折れ線に入れているのは企画を進める側の60時間だけです。キャラクターをつくった側の時間はほとんど発生しない見込みなので、入れていません。数値はすべて仮置きです。

つまり、2軒では時間の元は取れません(30か月かかります)。10章の合格ライン(2軒が続けたいと言う)は「事業になった」という線ではなく、「次の段に進んでよい」という線です。ここは、はっきりさせておきます。事業として立つかどうかは、売れるかを確かめる段で10軒規模になって初めて見えます。なお、合格ラインの2軒という数字自体は変えません(この段のものさしは、先に決めて動かさないと決めたものだからです)。

確かめられていないこと(この数字の弱いところ)

どれも12週間では分かりません。だからこの章は「見通し」であって、計画ではありません。

13

ティースくんが世に出る道事業の話ではなく、このキャラクターに何が起きるかの話です。

ここまでは「事業として成り立つか」の話でした。この章だけは、ティースくん自身の話です。

いまの状態

ゲームは公開されています。でも、見つけてもらう道がありません。キャラクターは、置いてあるだけでは何も起きない。誰かの目に触れて、名前を呼ばれて、はじめて生きます。

新しく見つかった道

歯科の先生のなかに、SNSで発信している人たちがいます。フォロワーが数万から十数万という人もいます。そしてその多くが院長本人です。診療所を開設し管理できるのは歯科医師だけで、院内に何を置くかを決める権限も管理者にあります(医療法7・8・10・17条)。つまり、見てもらう相手が、そのまま決められる相手です。

7つめの道

これまでの6つの道 7つめの道 名簿・展示会・紹介 医院の窓口・スタッフ 院長にたどりつく SNSで発信している先生 院長 本人 院内に何を置くかを 決められる人(医療法17条) 事業として 会える院長が 増える キャラクターとして 名前を呼ばれる 場所ができる

同じ1回の接触で、「会える相手」と「決められる相手」が重なります。

この道で、ティースくんに起きることを順に書きます。

1 院内に置かれる

待合室で、子どもの目に触れる。置いてあるだけの状態から、使われる状態になります。

2 名前を呼ばれる

「ティースくん」と、子どもが声に出す。キャラクターが生きはじめるのは、たぶんここです。

3 先生が自分の言葉で紹介することがある

ただしこちらからは頼みません。理由は次に書きます。

頼まない、と決めています

事業者が無償で物を渡して投稿を依頼すると、それは「事業者の表示」になり、広告と分かるようにする義務が生じます(景品表示法のいわゆるステマ規制・2023年10月〜)。しかも措置命令を受けるのは、書いた先生ではなく渡したこちら側です(消費者庁のQ&A)。依頼しなければ、規制の対象外になります。

だから、渡すけれど、頼まない。これを原則にしました。感想は直接うかがえば足ります。

正直なところ

頼まない以上、広まるかどうかは相手次第です。約束はできません。前例もありません(事業者から歯科医師の発信者へ、という向きの事例は、探しましたが見つかりませんでした)。

それでも、いまのように誰の目にも触れないままよりは、名前を呼ばれる場所ができます。

権利は、動きません

使える範囲は、先に書面で決めます(→ 14章)。決めた範囲の外のことは起きないようにします。範囲を決めないまま人の目に触れさせることだけは、しません。

14

キャラクターの権利を
どう守るか見せにいく前に、決めておきたいこと。

順番を、逆にしません。医院にも発信者にも見せる前に、簡単な書面(覚書)を交わさせてください。理由は単純で、一度インターネットに出たものは、転載も切り抜きも残り、あとから戻せないからです。

決めたいのは、次の5つです。まとめて「使ってよい」ではなく、1つずつ決めます。

許諾は、1つずつ決める

1 資料に載せること 企画書や提案資料の中に絵を使う 2 医院の中で使うこと ゲーム画面、掲示物、カード 3 写真や動画に写ること 院内で撮られたものに写り込む 4 SNSなどに載ること(公衆送信) いちばん範囲が広く、取り消しても消えない 5 ほかの人にまた貸しすること 再許諾。原則しません

4番だけ、色を変えています。ここだけは、いったん外に出ると取り消しても消えないからです。

あわせて決めること

この5つが決まるまで、外には一切出しません。いま止まっているのはここで、逆に言えば、ここが決まれば動けます。

それでも、健診の紙が冷蔵庫に貼られたまま2か月、という光景は、まだそこにあります。

3人に2人が、行っていません。

まかせて!ボクがいるよ!

ティースくん
出典

数字の出どころこのページの数字は、すべて下の資料からです。

ティースくん
歯みがきを、こわいものから、たのしいものへ。

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